【 blow と play の違いについて 】 by 堀内 秀雄 堀内です。 産音も終わり、これから江戸川企画&定演に向けてスパートをかける時期に なりました。皆さん、がんばりましょう! さて、楽団発足以来7年という歳月がたちました。紆余曲折を経ながらやっ と音楽団体としての体裁が整ってきたように思います。ただし、今年4月から 部室が川崎から新杉田に変わったことにより、練習への参加状況がガラリと変 わりましたね。音を出す環境としてはかなり改善されたと思いますが、練習へ の参加率が悪くなってきたように感じます。産音の演奏でも、そういう部分が 少なからず出てしまったように思います。音楽は1人だけでは出来ません。 仕事も忙しいでしょうが、いつも来てくれてがんばっているメンバーのために も極力参加して欲しいものです。 参加率にも現れていると思うのですが、「みんなで作る音楽」というものに対 する意識が低い人がまだまだ居ることが気にかかるようになってきました。 発足して7年も経ちましたので、これを機に、もう1つ上のランクを目指した 音楽作りを始めても良いように思っています。「参加することに意義がある」 という気持ちはもうやめましょう。「良い音楽を作ろう!」という意識を各自 がもっともっと持つようにして下さい。 さて、ここで1つ、私が最近思っていることを書いていきます。 ある所で、神様スパーク(^^;が以下のような言葉を言っていたそうです。 「"blow(吹く)"ではなく、"play(演奏する)"して欲しい。」 これ、至言だと思います。 TWEのメンバーの中にも、ただ"blow"して満足してる人が居るように思います。 「blowを極める」ということは要するに「楽譜通り指が回ってミストーンなく そういう音が出て、強弱もついてる。とりあえず和音っぽくもなっている。」 ということだと思います。 (ただし、ここまで到達していない人もかなり居ますよね(-_-;) ここまでは最低ラインのつもりで、出来ていない人はがんばって下さい。 ちなみに指揮者の仕事は本来、ここから後なんですが…) でも、"play"はそれだけではありません。 その音楽の中で自分がどういう位置に居て、この場面ではどういう風に演じな いといけないか、というところまでを考えて吹けることだと思います。 一緒に同じフレーズを吹いている他のパートとの相性を考えた音色作りや、自 分が出るべきところか裏に回ってサポートすべきかを考えたり、和音も自分は 3和音のどの位置の音を吹いてるからどうしたら良いかとか、歌うべきところ ではその場所場所に応じて女性的に優しく歌うべきか男性的に雄々しく歌うべ きかとか、臨機応変に対応していくことが必要です。それが"play"です。 要するに"playする"とは「全体の中の自分の役割を自覚して表現出来ること」 だと思います。その中にはもちろん産音のコメントでも書いた「ブレンド感あ る響き」という話も入ります。これも、周りとのバランスをよくよくわかって いないと出来ませんから。 周りの状況を見ずにただ自分勝手に音を出すだけでなく、周りをよく観察して (全体を見渡して)、自分はどう吹いたら良いのか、そこまで考えられるように なると、音楽が余計楽しくなってくるはずです(^-^) そういう意識を持ちつつ、練習に励んで下さい。 それが身につけば…そう!あなたも団内指揮者になれます!(^-^) 団内指揮者募集中!!!(年齢性別不問、特別手当不支給… サウナよりも効果的に汗が流せ、ダイエットに最適!) 最後に・・・ 演奏する上で一番大事なもの、それは「ハート」です(「心」とか「ソウル」と いう言葉も同義でしょう)。どんな無口な人でも、演奏すると、奏でられる音は その人そのものの心を赤裸々に表しているように感じます。特にバラード系の フレーズを歌っている時に伝わってくるように思います。「聴いて下さる人に 自分の心を伝えよう(感じてもらおう)」・・・それが真の"play"だと私は思います。 心を磨いて下さい。そして、その心を素直に表現して下さい。もちろん、過去に 経験したこと、その時の「心」を思い出して演じることも"play"だと思いますが。 (故淡谷のり子先生が言われた言葉「歌はこころ」・・・まさに至言です。 でも、心の奥底まで切り刻まれるような苦労をしてこられた淡谷先生の心に、 到底およぶべくもありませんが・・・) 私もまだまだ未熟者ですので、日々是勉強でございます・・・ 以上