【 第7回定期演奏会 指揮者堀内よりコメント 】 (ざっくばらんに言いたいことを書いてしまったので、例によって長いですが(^^;、 必ず一読して下さい) 皆さん、定期演奏会お疲れさまでした。 そして、企画委員長の久保田くんを初め、印刷・楽器運搬等いろいろな形で仕 事をしてくれた方々、ありがとうございました。 ゲネプロの段階から雪に祟られ、お客さんは来てくれるのだろうか…と心配し ましたが、400名強の方々に来ていただいたということで、感謝感謝ですね。 アンケートを見てもリピーターの方が結構居たようで、嬉しい限りです。 そういう方々にも支えられて演奏会が開催出来るわけですから、今後もそういっ た方々の期待に応えられるような素晴らしい演奏を目指してがんばりましょう! さて、演奏の方ですが… アンケートにも書いてありましたが、リピーターの方々はだいたい、毎年上手 になっている、と言って下さっています。指揮者の立場として聴いていても、 昨年に比べて、音の鳴り(響き)がかなり(急に)きれいになったと感じました。 新しい部室に変わって、自分の音や周りの音が聴こえるようになって、音色・ 音程といった部分を各自が意識した成果だと思います。これからもますます自 分の出す音を磨いて下さい。個々の音色が良くなれば、サウンド全体も光を増 していきますから。そして、周りの音もよく聴いて、全体の中の自分を意識し て下さい。 あとは、反省点ですが、こちらはいろいろあります。 まず、新しい部室に変わって、練習への出席率が悪くなりましたよね。楽譜を 追うだけで必死といった余裕のない部分が多々あったこと、そして、テンポを 変化させる場所でスムーズについて来れない人が居た(要するに指揮者がどう 振るか、理解しきれていない人が居た)等があります。 各自それぞれに仕事もあり、部室まで遠くなって来辛くなったのはわかります が、そういう練習不足は演奏にそのまま出てしまいますので、出来る限り時間 を作って練習に来て下さいね。 あと、上記に関連した話ですが、直前のゲネプロでやっと全員揃ったという状 況でしたが、全員揃わないとわからないことが結構あります(全体の音量バラ ンス等)。一番困ったのは、1回目のゲネプロが終わった後、先生が急に演奏 配置の大幅な変更やパーカスの不足を言い出したことです。「そういったこと を急に変更するのは直前では無理です。」とお話ししたのですが、より良い演 奏をしたいと思う先生の気持ちもわかります(ちょっと欲ばりですけど(^^;)。 おそらく来年は、12月に1回、1月に1回、ゲネプロをすることになると思 いますので、両方とも必ず来て下さい。 さて皆さん、本番の雰囲気は覚えてますか? 本番ではだいたい、普段の練習時の8掛け(80%程度)の実力が出る、と言わ れます。環境が違いますからね。緊張して息が浅くなったり、照明に当てられ て熱くてボーッとしてしまったり、音を出しても抜けていってしまうので余計 に息を吹き込んでフレーズが続かなくなってしまったり、照明で譜面が光って しまって見にくくなって、普段間違えないところで#♭を落して(つけて)しまっ たり… でも、本番とはそういうものですから、普段の練習時に、より100%に近い 演奏が出来るように努力して、自信をつけて、余裕を持って吹けるようになる と、本番でも80%を越える演奏が出来るようになります。がんばりましょう! あと、あのアプリコというホールですが、やはり残響は凄いですね。上から吊っ てあるマイクでの録音と、会場の席での録音(中野くんにお願いしました)では かなり違います。おそらく、今後皆さんに配られるのは前者の録音ですが、お 客さんはもっと残響の多い演奏を聴いていることになります(一応、時間の余っ たところに会場録音での数曲も入れておきますので聴き比べてみて下さい)。 「反響板の数を減らす」等の対策も必要かもしれませんが、演奏面で言うと、 「はっきりとしたスタカットをする必要がある」ということが言えます。中途 半端なスタカットでは、モヤモヤしてしまってフレーズが見えてこないことが あります。今まで以上に、スタカット・テヌート・アクセントをはっきりと吹 き分けよう、という意識を持って下さい。 逆に、オーボエのソロや私のサンチェス、青柳さんのモナリザのような、ろう ろうと吹く場合には、エコーがうまくかかっておいしいんですけどね (お風呂場で演歌を歌うおやじ…ですねぇ(^^;)。 あとは、ベルが上に向いている低音楽器の音が、客席にやや聴こえにくいよう です。それに、ペットやボーン等、ベルが前に向いている楽器は、生の音がそ のまま客席に届きますから、きれいな発音をすることが大事です。もっと息の スピードを上げて、そのスピードをそのまましばらく維持するような発音が出 来ると良いですね(瞬発的に息をスピードを上げるだけだと、破裂音が入って しまいますので)。それにその方が遠くまで音が届きますし(遠鳴りする音とい うことです)。特にトロンボーンは太くて響きのある良い音を目指して下さい。 他には、江戸川の時にもコメントしましたが、2部になった時に、お客さんと 一体感を感じられるような、明るく楽しい雰囲気を醸し出せるようになるとい いですね(今回はボケを忘れてしまったな(^^;)。皆さん、笑顔笑顔!(^-^) あと、吹きながら身体をゆすったり、演奏する側も楽しみましょう! 青木くんが相当楽しそうに見えたようですが…ビデオが楽しみ(^^;ゞ 私個人的な反省としては、指揮者としては、もう少し先生の曲の通しを早めに 多めにやって、楽譜に慣れさせることをしておけば良かったな、ということで す。先生も今後は「通し」を増やすと言っておられました。 また、楽譜を見ながらデモ演奏をよく聴いて、自分がどこを吹くか理解してい る、という状態で先生の練習に臨まなければ、余計な時間がかかってしまって、 それだけ進度が遅くなってしまいます(今回はまさにそうでした)。合奏の場が 個人練習やパート練習の場にならないように、今後も各自各パートで予習をしっ かりお願いします。 最後に… 反省点ばかり多いコメントになってしまいましたが、私が担当していた曲、 「国民の象徴」「民話」「ダイナミカ」については、本当に皆さん、よくがん ばってくれました(^-^)。ありがとうございました。 ただし…「ターザン」「カウントベイシー」については、ちょっとザツで、練 習不足の影響が出てしまいましたね。う〜ん、残念(-_-) しかし、アンケートを見てみると、例年に比べて非難の声が少ないように思い ました。確実に上達はしていますので、これからもがんばっていきましょう! (^-^) 以上