【 第11回定期演奏会  コメント 】

<常任指揮者 松井先生のコメント>

演奏会では、皆さん、お疲れ様でした。
運営、企画の皆さま、本当にご苦労様でした。そのおかげにより、
沢山のお客さんが来場してくれて、さらに、楽しんでもらって・・・。
素晴らしい活動でありました。打ち上げでの尾崎君の言葉を決して忘れない
様にしましょう。皆さんで盛り上げる、皆さんの団体なのですから。
共有財産運営、位の気持ちを持って、積極的に運営に参加しましょう。
今回も、コツコツと練習を少しずつ積み重ねて行った方は、本番で
イメージ通り演奏出来て、楽しいステージになったことでしょう。
しかし、本番直前で、まだもたもたと回りの足を引っ張っている方も、
数名いました。自分の技術が、曲に不足していると感じたら、もっと早くから、
準備に取りかかりましょう。
夏の産音で指摘された様に、余裕や、ゆとりや、遊び心のある演奏表現が
出来ないと苦しみが残ってしまいます。みんなで楽しみましょう。

                楽しんでもらうという
                気持ちが大きくなる
                  ↓
頑張る人―――――→自信がつく―――――――→お客さんを呼ぶ
     ↑   (気持ちがよくなる)      |
     |   生きがい・やりがいの      |
     |   ある人生            |
     |                   |
     └───────────────────┘
      感謝される(ここで再び気持ち良くなる)

・遊び、趣味とは言え、ステージに立ち、お客さんが足を運んで来て下さる、
 ということを忘れない様にしましょう。
・合奏が、個人の練習の場にならない様に務めよう。
・最初から最後迄ノーミスで演奏出来ても(ここが最終目標と思わないで下さい)
 つまらない演奏にならぬ様に。
・こじんまりとして、守りの演奏になってミスを犯すのが、一番失礼な演奏だと、
 私は教わりました。  以上

次回の定演では、更に質のある演奏となる様に、全員で心を一つにしたいと思います。


<客演指揮者 金子さんのコメント>

TWEの皆さん

第11回定期演奏会、お疲れ様でした。

昨年に続き定期演奏会で棒を振らせていただきました。
昨年は何とか曲をまとめよう、良い音を作っていこうという意識が強く、
はっきり言って皆さんの音楽的な個性というものを理解する余裕がありま
せんでした。しかし2年間指揮台に立ってだんだんとそれがわかってきた
様な気がします。譜面に強い人、タンギングの得意な人、本番に強い人、
練習の好きな人、大きな音が良い音のする人、逆に大きな音が苦手な人、
指揮者を良く見てる人、などなど。
本当に50人もの大所帯ともなると色々な方がいると思います。自分の個
性、得意分野をどんどん伸ばしていってもらいたいと思います。
もちろん苦手分野の克服も必要ですよ。

さて、演奏に関してですが・・・
まず「剣士の入場」。マーチとしての軽快さが出ていてまた力強さもある
好演だったと思います。惜しむらくは所々で音程が不安定になったところ
があったことです。これは指揮者にも責任があるところ大ですので、大い
に反省をしています。しかし全体としてはメリハリのある良い演奏でした。

「春の猟犬」。演奏直後にブラボーの声、皆さんは聞こえましたか。あれは
決して身内のひいき目で出た声援ではないと思います。後半の盛り上がり、
特に最後に向かっての躍動感あふれる演奏は正に感動に値するもの意でした。
指揮をしていてとても気持ちよく、あの時の感動は今でも思い出されます。
皆さんの個性あふれる演奏で、そしてそれはリードの音楽に少しは近づけた
のではないでしょうか。皆さんのポテンシャルの高さに改めて感服した次第
です。

昨年もこの場で書きましたが、残念なのは練習の低参加率でしょうか。
演奏に対しての指示、要求を練習参加が悪いために何回も同じようなことを
言わなければいけない。休んでいる人に伝えておいてと言っても、それを練
習で皆と合わせてやるのと一人で理解したつもりでいるのとはぜんぜん違う。
これは指揮者としてもつらいものです。
最近は練習開始時間が変わったときいてますが、それで少しでも練習参加率
が改善されれば良いと期待しています。

最後にこれからも15回、20回と演奏会を重ねて吹奏楽団の発展を祈る
ばかりです。
ビークにならずにまた棒を振らせていただけるのであれば、次回に向かっ
て皆さんとともに頑張りたいものです。


<定演企画委員長 尾崎さんのコメント>

皆様、定期演奏会大変お疲れ様でした!

今回、定演実行委員長を努めさせていただくにあたり、やれることは
出来る限りやってみよう、という方針で進めました。
大変多くの方に多大なご迷惑をおかけしたと思いますが、やはり
演奏会は団員皆で作りあげるものだ、ということを実感しました。
また、自分の頼りなさも実感しました。本当に団内、団外問わず
協力して頂いた方々に感謝です。

しかし、第10回に続いて急激にお客様が増えたことに対する対策が
不十分であったと深く反省しています。特にお客様との間でトラブルが
発生してしまったことは、こちらの考えが甘かったことが原因です。
今後もお客様の数は増えると思いますが、それに応じた対策も
必要です。確実に引き継いでいきたいと思います。

皆さんの協力無しには演奏会を成功させることは出来ませんので
少しでも手伝って良い、という気がある方は自分から定演実行委員に
声をかけてみて下さい。

次回は目指せ1000人!(でも、まずは楽しむべし!)


<コンサートマスター 角田さんのコメント>

定演お疲れさまでした。
全体として良い演奏会だったと思います。
以前松井先生がコメントされていましたが、TWEは皆が集中したときに普段の
練習以上のものが発揮されることがあって、演奏会では本当にそういった部分
が散見されました。
今回は場所によっては、指揮者の指導を越えた!演奏ができたということで
皆さんに拍手です。(パチパチ)

でも「場所によっては」ですから、逆に他のところはあまりにも安易に音符
をなぞっているだけだったりとか。。
そういった安易な演奏に陥らないようにするには、個人練習もさることなが
ら、もっと演奏曲を良く知って、細かい部分まで理解・解釈する、という
ことが大事だと思います。
例えば「イタリア万歳」は、@指揮者が演奏のイメージを明確に指示して、
A演奏者がそれを十分に理解して、Bイメージ通りの演奏が難しいところを
集中力で上手に乗り切って、その結果は大変良い演奏だったと思います。
最近、指揮者として@が足りない気がしますし、演奏者もAを十分つかめて
いない気がします。Bは今回はうまくいった方でしょう。
@とAの強化が欲しいところです。

曲の理解という意味では、最近は合奏参加時間が減っていることもあって
なんとなく低下している気がします。
合奏外の時間をなんとかやりくりして、TWEの音楽のための時間をもっと
作っていただけませんでしょうか?
例えば楽譜を見たり、デモテープを聴いたり、ということをもっと行って
欲しいと思います。
あとは合奏中に指示を聞き逃さないといった注意力も欲しいです。(指導
者側ももっと曲のイメージを伝えるような努力が望まれます)

追加として、今回気になったことを3点コメントしておきます。
(1)スタッフ関係
  今回スタッフの中でお怪我をされた方がいらっしゃって、大変残念で
  した。我々のできる範囲は限られておりますが、再発防止と、事故が
  あったときの連絡体制等のために考えていきましょう。
(2)教訓:ぎりぎりで対応するのはあまり良い結果を生まない
  ぎりぎりだったことの例:
   - Clアンサンブル:年末年始に楽譜を作成する、というタイミング
                     だったので本番に緊張しないで演奏する、という
                     までの慣れを作る時間がなかった
                     演奏レベルとしてはお客様に聞かせられるぎりぎり
                     だった(常務に褒められたから結果オーライだけど)
   - ヤマトの歌:録音を聞いてみるといまいちだった
                 いくら先生の意見であるとはいえ、ゲネプロ#1以降に
                 色々いじるのは、今後はやめたい
   - ズームイン:隠し企画とはいえ、指揮者は事前に話す練習をしましょう。
                 # 例えば「あの、」というような話に関係のない言葉
                    を何回言っているか数えてみましょう。(^^)
(3)定演企画
  予算のない中で、カリブとか魔女宅とか、皆さんの工夫が光っていま
  した。全体として上品でセンスの良い企画内容が多かったと思います。


<団内指揮者 堀内コメント>

 皆さん、第11回定演、お疲れさまでした!(^o^)/

プログラム配布数958名!(@o@)入場者数1000名と言っても良いと
思います。オーロラビジョンや新聞、ポスターといった宣伝が効いてると
は思いますが、私の予想をはるかに越えました・・・凄いバンドになりま
したねぇ(^^)嬉しい反面、ますます恥ずかしい演奏の出来ないバンドになっ
てきたということですから、これからもがんばって行きましょう!

まずは、定演開催のために尽力してくれた定演企画委員長の尾崎くんをは
じめ定演企画委員および運営委員の方々に感謝します。本当にご苦労様で
した。おかげで素晴らしい演奏会になったと思います(^^)
来て下さったお客様が笑顔で帰っていく、そんな演奏会をこれからも続け
ていきたいですね(^^)

さて、演奏の方ですが・・・良い意味で「まあまあ」でしたね(^^)。大き
なアラもなく、部分部分できれいなサウンドを響かせていたと思いますし、
縦の線もそれなりに揃っていたと思います。ただ、毎度言っていますが、
合奏参加回数の少ない人が、多少音を探っていたり、音程を合わせきれな
かったのが残念でした(-_-)。楽譜を見ないで吹けるくらいまで、曲に慣れ
てくれると良いのですが・・・。
あと、「まあまあ」うまいのですが、何かが足りないなぁとも思いました。
(この文章の最後の方で、少し語らせてもらいますね(^^;)

技術面(テクニック)においては、やはり個人の努力の積み重ね次第だと
思います(これは私自身に対しても言っています)。社会人は楽器を吹け
る時間が少ないです。その少ない時間をいかに有効に使って技術を磨くか?
いつも自問自答しながら、少しずつでもレベルアップ出来るよう、がんば
りましょう!(定演の曲をうまく演奏する、ということだけを目標にせず
に、自分の実力をレベルアップさせるということを第1の目標にして下さ
いね。)

今回、私が意識していたことは「'04産音コメント」に書いた通り、「ダ
イナミクス」です(詳しく書いたので是非読んで下さいね)。例えば、カ
リブの最後で、強奏になるとともに、いかに熱く、そしてスピード感(勢
い)を出せるか、といったようなことを意識していました(正しくは、意
識してやることではないと思いますけどね。音楽にノッて興奮してくる心
をそのままに楽器に(指揮棒に)伝えればいいというか)。私は熱くなり
ましたよー(最後は頭の中が真っ白でした(@o@))。自分のハートのままに
指揮をしてしまいましたので、結果的に一部テンポアップしてしまいまし
たが、それも「勢い」ということで・・・(^^;
どうでしょう?皆さんも熱くなれましたか?

そして、2部の演奏は楽しくないと!どうですか?楽しめましたか?(^^)
自分が楽しんでないと、お客様を楽しませることなんて出来ませんね。
楽器の音は自分の心を映します。だから、まずは自分自身が楽しめるよう
になれるといいですね(^^)

・・・と、簡単に言っていますが、感覚的な話なので難しいですよね(-_-;)
「楽譜通りに演奏する」という方にばかり頭が行ってしまう人が、まだまだ
多いような気がします。「目からの情報を、頭で分析して、指と口と肺に指
令を伝達して音を出す」ことは、もちろん必要な作業ですが、ここで頭
(=ハート)に余裕があるかないか、ということですかね・・・

2部の話ばかりしていますが、1部でも同じなんですよね。1部にだって、
熱い部分はあるわけですから。勢いだって欲しいし、躍動感だって欲しいで
す!(逆に、小さく柔らかい部分で漂う、なんとも言えない緊張感のような
ものとか・・・)

真面目である、ということは大事なことだと思いますが、音楽においては、
それが邪魔をすることもあるのかなぁ・・・と思ったりもします。

あと、時々「楽譜を暗譜したぞー!」と言ってる人が居ますね。「わざわざ
覚えなくても、楽譜があるんだから、それ見て演奏すればいいじゃん。脳の
記憶の無駄使いじゃー!」とか思っていた時期もあるんですが、暗譜してし
まえば、楽譜通りの演奏以外にも、指揮者をよく見てそのニュアンスを汲み
取ったり、こう歌おうああ歌おうと考えてみたり、頭(=ハート)を使える
余裕が出てくるかもしれませんね。

話がうまくまとまりませんが、先ほど書いたこと、「目からの情報を、頭で
分析して、指と口と肺に指令を伝達して音を出す(楽譜通りに演奏する)」
ということは当たり前のことではありますが、それ以外の何か、というもの
を考えてみて欲しいなぁ、と思います。

2部はだいぶ楽しいものになってきたように思いますが、そうなると、今度
は1部の演奏が「単調」に感じてしまうようなところもあります。
音楽は仕事じゃありません。演奏とは「ジョブをこなす」ことではなく、
「何かを伝える」ことなのではないでしょうか?

今回はかなり抽象的な話になってしまいましたが、最後に一言、言わせても
らえるならば、まずは

「熱くなれー!」(@o@)

ということですかね(^^)


以上