<江戸川企画、指揮者コメント> 2000.11.20 堀内 皆さん、演奏お疲れさまでした。 また、今回の企画の運営面で動いてくれた方々、ご苦労さまでした。 短い練習期間で最後に来て詰め込んだ感じではありましたが、ソロをとった方々 もがんばってくれて、なかなか良い演奏が出来たと思います。 ただ、本郷さんがあれだけやってくれた(^^;のに笑い声も出ず、各ソロが終わっ ても拍手も出ない、といういつもと違う状況に不安を感じつつ演奏を続けてい ましたが、最後に司会者の方の「お楽しみいただけましたでしょうか?」とい う問いに対して、間髪入れずに満場の拍手が湧いた時には「ああ、演奏して良 かったな(^-^)」と思いました。アンコールの時の手拍子も、パラパラと始まっ たわけではなく、みんなが一斉にやってくれた感じでしたし(^-^) 後になっていろいろと考えてみたのですが、今回は普段の定演を聞きに来るお 客さんとはタイプが全然違っていたんですよね。おそらく「東芝という立派な 会社の立派な楽団さんが、わざわざ小岩まで演奏をしに来て下さる」そんな、 かしこまった状況で演奏を聞いていたのかな、と想像します。それもいきなり、 「アルセナール」と「吹奏楽のための民話」といった高尚(?)な演奏で始まっ てしまったわけですし。 だから、本郷さんの演奏を笑っていいものか、とか、ソロの後に拍手をすると うるさくなって演奏を妨害するんじゃないか、とか、そんな風に考えていたの かもしれません。というか、よくある演奏会のルールみたいなものを知らなかっ たわけですよね(どうしていいかわからないというか)。 私自身、今回の演奏を本当に喜んで聞いてくれているのか?という不安に耐え 切れず、ついついやってしまいましたが(あれは天然です(^^;狙ってないです。 不安に耐え切れなかったんですぅ)、あそこまで大笑いされるとは思いません でした(楽団内では失笑で終わってしまいそうですが(^^;)。 偉そうな(?)指揮者さんが、実は普通の変なおじさん(おにいさん)だとわかっ た時に、なんとなく、客席側に安堵感が漂ったように感じました。 そして、最後のアンコールで手拍子をお願いしたら、普段の定演の時よりも素 早く満場から手拍子が湧いて…あの時はとても嬉しかったです。お客さんが普 段の定演の時以上に楽しんでくれているんだな、と初めて実感出来ましたし(^-^) 素直に喜びを表現してくれているんですよね。普段の定演では感じられない嬉 しさを今回は感じることが出来ました。そういう意味で私自身はとても楽しかっ たです(^-^) 例によって話が長くて申し訳ないですが、言いたいことは「最初から、もっと お客さんを楽しませてあげられれば良かったな。」ということです。リハーサ ルの時から、スマイル!(^-^)と言ってはいましたが、やはり舞台に上がれば 緊張しますので、幾分皆さんの顔も固かったような気がします。 (あと、服装も普段着でやった方が良かったかもしれませんね。荷物も減りますし(^^; ただ、年配の方が多かったようですから、だらしなく見えてしまうのかもしれませんが。) 「もっともっと楽しさを伝える演奏」が出来ると良いな、と今回は感じさせら れました。皆さんはどう感じたでしょうか? さて、肝心の演奏の方ですが(-_-;)…定演まであと2か月くらいしかありませ んので、産音の「ダイナミカ」、今回の「国民の象徴」「吹奏楽のための民話」、 さらに良い演奏を目指して練習をして下さい。もっともっと良い演奏が出来る はずですから。がんばりましょう! 以上