【 2001年 産業音楽祭コメント 】 ●演奏曲 祝典のための音楽/スパーク作曲 <審査員 山口 進一郎先生のコメント> 良く頑張りました。良い演奏だと思いますが、バランスが良くないと (パーカッション)思いました。 G.P.(ゲネプロ)が出来ないと思いますが、ホールの響きなどに 注意しましょう。音程にも気を付けましょう。 <審査員 箕輪 響先生のコメント> Symbal強い。よいサウンドしています。細かいリズム大変よい。 並び方? <客演指揮者 松井先生のコメント> 皆さん大賞受賞おめでとうございます。 今回を振り返ってみて、今年になってからよくまとまるようになって きたし、そのスピードがUPしてきたように感じられます。最近やっ ているアンサンブルやパート練習をして、お互いを良く聞き合う、と いう行為が結果としてだんだん現れてきているのではないかなと感じ られます。30周年記念イヴェントの曲は簡単ではあったが良くまと まっていたし、今回にも繋がったように思われます。 ・選曲が良かった・・・どのパートも演奏する楽しさ、難しさがバラ ンス良くちりばめてあり、向上心を燃やす良い教材だったと思う。 ・今回、割と早め・・・以前は、リズムや縦の線が合うようになって からニュアンスやに表現に入った色合い等を追求していたが、 早めに取り組んだので、いつもののが良かったように最後で バタバタしないですんだ(笑)。 ・堀さんがインテンポで出来るように叱咤激励したのが良かった ・・・特にTrb,Euphが良く食らいついてきたのが印象深かった。 ・角さんが木管をよくリードしていたのが良かった・・・木管だけで なく、全体もよく観察されていたし、2楽章のFgとのからみも、 さすがコンマス、魅せてくれましたね。 ・幹事長になられて増々成長されている岡田さんが良かった・・・ 当日、本人にも伝えましたが、紙面でも皆さんに伝えたくて書き ました。ここんとこ地道に頑張られてますね。30周年イべント の時も一番乗りしてロングトーンもされていました。口より先の 行動力、とても素晴らしい事です。 ・今回のポイントは・・・何と言っても2楽章。とても好印象だった と思います。この楽章はお金取れますね。豊かで安定したFgの 佐藤さんのSoloと、木管群の柔らかいサウンドに絶妙なダイナ ミックスの変化と、間の感じ方。(ここでばらけなかったのが 更に緊張感が出ていた)一人一人の心がこもって、ディティール 迄丁寧さを保ち、滑らかな音楽が流れたのが素晴らしかったし、 [K]に入る前のTrbの息が揃っていたし、低音やPercの盛り上げ 方も上手くいった。その先のffでも支えが良く、金管群の コラールも美しく響いてその上の堀さんのSoloも良かった。 ・次へ向けてのアドバイス・・・曲に表情はついて、ドラマチックな 演奏は出来るようになってきたが、しかし、個々の自主的な音楽 作りは薄いように思われる。与えられて作るのではなく、もっと ここは、こう思うってぇのが出てきて欲しい。そのキャッチ ボールがもっと出来ると、更に楽しくなると思うのだが...。 又、メロディラインの音程の悪さが目立ったり、ハーモニーが 合っていなかったり、G.P.で合っていたのに、当日にごっちゃっ たりってのもありましたが... ・では合わせるコツを・・・音程を合わせようとチューニングメータ ーを見ながらやると、その場では合うようになります。しかし曲 で合わないのはなぜ? @その場でアンブシュアをチューニング用に合わせてしまう。 A曲のダイナミックスと違うボリュームでチューニングしている。 ・改善策・・・ @合わない所がフレーズの途中であれば第3者がチェックする。 A鏡を見ながらアンブシュアをチェックする。 B出そうとする音を良くイメージすること。又、良い音を 出そうとする。 Cハーモニーディレクターの音を聞きながら合わせる。 (目ではなく、耳で合わせる) D曲のダイナミックスと同じボリュームで吹く。 (息のスピードもチェック) ・個人練習では目標を持った練習・・・音域拡大やタンギングの速度 UP、つやのある美しい音、太くて響きのある音、バテない口。を... 良い音程作りにはやはり時間のかかる事です。1年後にはどう 変化しているだろうな、という大きな目標を持って下さい。 Percは他のパートとの音色を考え、打ち方の工夫、マレットの 選択に気を配られていましたが、今後はテンポをPercで全体を リードしてほしいのと、操っている時の楽器の音に良い音が響く ようにする事と左右で音質、音量が変わらないようにロールの 練習も積みましょう。 ・会場でのセッティング・・・こんな事を言われるなんて思いません でしたが...これが減点になっているとするとがっかりですね... 次回からは Percを 運ぶグループ 楽器、楽譜を 〃 椅子を 直す にセッティングシミュレーション(どれ位時間がかかるかを含め) やってみてはどうだろう? ・最後に・・・まだ手をつけていない曲が数曲あるし、ガイーヌの仕 上がりもまだまだだし、(ロシアンチックに土臭〜くやるつもり です)それらの曲も、スパークと同様のレヴェルになるように 心掛けましょう。ポップスもガンガン盛り上がりましょう。 吹奏楽は決して一人では出来ません。運営とか運搬とか、楽器を 操っているとき以外の事も大切です。誰かがやってくれるだろう、 俺ぁ知らねぇ〜なんて無責任な行動、発言はやめましょう。 一人一人が協力しあって、人と人とのつながり、信頼度をUP しましょう。それで真の名演を生み出せるのだと思います。 ・おまけ・・・当日の朝食を近くのミニストップで弁当を買い、うち で食べていたら、割り箸の1本が途中から「ポキっ」あっやな予感。 少しすると、もう一本も真中から「ポキっ」...「ヒェ〜〜今日 は何かあるに違いない」 う〜、こんな時にあせってはいけね〜、 冷静に冷静に、しかし頭の中は、あっ、先日[R]で振り間違って 止めてもうたなぁ〜、次にやばそうなのはどこかなぁ〜、と冒頭 からチェックしました。普段は宗教心など無いのだが、こういう 時に限って神様、仏様という気持ちになりましたが、幸いにも 本番では振り間違える事は無かったので一安心でした。 じゃんじゃん。 次回は委員長賞をねらいうちだぁ〜〜! えっ?まだ早いって? しかし、前回全国大会に出た東ガスに並んだのは立派でした。 初見本番にやな顔せずに引き受けてくれた”梅さん”本当にありがとう!! <コンマス 角田さんのコメント> 皆様、産業音楽祭お疲れさまでした。 6年ぶり2回目の大賞(新制度になって初めて)という素晴らしい結 果になりました。今回は皆さんがよく努力された結果だと思います。 録音されたものを聞かなければわかりませんが、恐らく産音の舞台と してはこれまでで最高の演奏が出来たのではないでしょうか? 出演を予定されていてできなかった方は大変残念でしたが、次の機会 もありますのでまた一緒に練習しましょう。 以下のコメントはあくまで楽団として全体的な話に限定しています。 個人的に満足したり、反省したりしている部分は、皆さんの中で上手 にあたためて今後の飛躍の材料にしてください。 私の個人的な感触としては今回の件を以下のように評価しています。 (大賞であったか否かに関係なく) ・ある曲(1曲だけですが)の完成度(出来)を、これまでの定演な どで仕上げていた、あるいは仕上がっていなかった?レベルよりも上 にする、ということに各自が注力し、それを成し遂げたこと。 ・別の言い方をすれば、「曲を仕上げる」ことについて、皆さんがこ れまで以上に理解できるようになってきたこと。 とはいえ、私達が今回たどりついたレベルは、「どうにか大賞にたど りついたゾ」というところに思えました。大賞レベルを「常態化」と いうと拒否反応を示す方もいらっしゃるでしょうが(^^);、要は余裕で 大賞が取れるレベルにはまだ我々は達していないし、だからこそまだ 向上する余地があるという印象をもちました。 今後がますます楽しみになってきました。 <団内指揮者 堀内のコメント> 皆さん、産業音楽祭お疲れさまでした。 ここ数ヵ月の皆さんの努力が報われ、予想通り(言い過ぎ(^^;)、 念願の「大賞」を受賞することが出来ました!!! さとしんさんの素晴らしいファゴットソロにも助けられているとは 思いますが(^^;、それも、土台を成す美しいサウンドがあってこそ 付加価値として評価されるものですので、今回はまさに実力で獲得 した大賞だと思います。特に2楽章は、私たちの思い入れが会場に ビンビン伝わる、気持ちの入った美しい演奏だったと思います。 皆さん、本当によくがんばりましたね(^-^) 私たちの実力は年々向上していますから、努力をすれば、大賞が とれる力がついてきたと言えると思います。自信を持って、これからも 練習していきましょう! ただし・・・「努力をすれば」ですからね(^^; そして、「大賞は当たり前」と言えるバンドになるように、個人個人 でさらに自分の実力に磨きをかけていきましょう!!! さて、反省の方ですが…2楽章はとても良かったと思いますし、 1楽章も流れよく、そつなくこなしていたと思います。 でも、3楽章が・・・(-_-;)ちょっとリズムがばらけていた部分が あったように思います。緊張がピークに達してしまっていたせいも あるでしょうが、余裕がなかったですね(先生のテンポも少し速かった ような気が…)。 でも、私個人としては、やはり1、3楽章は遅いと思っています。 デモ演奏を聴くとわかると思いますが、本当はもっともっとスピード感(ノリ) のある曲ですよね?これでは、この素晴らしい曲を作ってくれたスパーク様に 申し訳がないじゃあーりませんか!!!!(^^; 「それじゃあ、速くやろう!」と言っても、あわてふためいた、 落着きのない演奏では吹いている方も聴いている方も楽しくありません。 「余裕を持って」速い演奏が出来ると良いですよね。 そのためにも、1に練習、2に練習・・・でがんばって、定演では 最高の演奏をしましょう!!! 今回は指揮者の場所で聴いていたわけではないので、全体の演奏が どうだったか、よく把握しているとは言えませんが、フルートの音程の 悪さがとても気になりました。音色については、急成長の岡田さんを 筆頭に、だいぶきれいになってきましたし、つぶも揃ってきているとは 思うのですが、これからの練習では、常に音程を意識して演奏してみて 下さい(耳を鍛えて下さい…といっても、自信なさげに、音程をあちこち 探れと言っているわけではありません(^^;自分の音に対してもっと自信が 持てるように練習して下さい)。そういう、日々の積み重ねがとても大事 ですから。 今回の最大の反省点は、楽器をへこませたこと(-_-;)…ではなくて、 「舞台配置」についてです。私としては角さんにまかせっきりにして しまっていたために、最初に席についた時に感じた違和感を胸に秘めた まま演奏を始めてしまいました。 1。トロンボーンが雛段の下段に4人並んで、上段には私とカエちゃん のペット2人しか居なかったこと(現地スタッフに渡した配置図 ではトロンボーンは上段だったそうです。でも、どう考えても 変ですよね?) 2。パーカッションが管とかなり離れて配置されてしまっていたこと (過去何度も講評で言われていたのに、また言われてしまいましたね。) 3。雛段以外の場所が、ぎゅうぎゅうに詰められていたこと (これが原因でパーカスが離れて見えたとも言えます。) もちろん、現地スタッフがいい加減に並べていた、ということもある のですが、彼らにはこちらの意図などまったくわからないわけですから、 やはり、指揮台とかから全体を見て、配置をチェックする人が居なければ いけませんでしたね。そして、各メンバーが自分の位置をしっかり把握して いて(さらに、その配置の意図をしっかり理解していて)、不自然さを感じたら、 個々ですぐに修正することが出来ると良かったと思います。 箕輪先生の講評が、純粋に音楽に対する指摘ではなく、そういった音楽以外 のことに終始してしまったのは非常に残念でした(演奏の方は指摘する事項が ないほど、うまかったのかも…そんなわきゃないか(^^;)。産音に参加して いる意義の1つは、そういう外部の先生から演奏に関する指摘をいただく (今後の糧にするために)、ということもあるのですから。次回以降は、 もう少し「舞台配置」について神経を使うようにしましょう。 (配置をチェックする人ばかりではなく、メンバー全員がそういう意識も 持ちましょう!) 何はともあれ、産音お疲れさまでした。 次は定演に向かってがんばるぞー!!!(^o^)/おー #あのー、「ガイーヌ」とか「マスク」とか、覚えてますかぁ?(^^; 以上